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イラクレポート 2002〜2003 #9

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町工場の職人と手作りのトランス


(日本時間 01/04 21:47受信)
 ラップトップのパソコンに取り込んだ画像でメモリーがいっぱいになったら、MOに移 そうと思ってMOドライブを持ってきたのは正解だったのですが、これが100V用なのです。 こちらの電圧は250V でパソコンは問題なく使えるのですが、MOドライブは使えませんでした。 中旬にイラクに来る友人に持ってきてもらおうと思っていたのですが、 昨夜、街の電気屋さんで探したのですが見つからず、 ガイドのワリードが「こんなの作るの簡単だよ」と今朝作って持ってきてくれました。 ワリードの顔のように見てくれは悪いですが(ワリード失礼!)MOドライブは快調に動いています。

 でも、問題はこれから停電してしまったら全く役に立ちません。 昨日、私の好きな撮影スポットである小さな金属加工の工場の集中する町に行きました。 ここでは熟練した職人さんたちが鉄を焼き、ハンマーでたたき、 見事にいろいろなものを作ってゆきます。 時間が過ぎるのも忘れて見とれてしまいます。一緒に働いている子どもたちも自然と技を身に着けて行くのです。 同じ年頃の日本の子どもたちは不器用な手の動きをしますが、 ここの子どもたちは無駄のない見事な動きで作業をこなしてゆきます。 ここには日本の熟練工たちの技術が残っています。
 電気が止まってしまったら全くお手上げの私のコンピューターよりもこちらのほうが最後には生き残こるのかもしれません。
 だから、この熟練工に写真的魅力を感じるのです。

P.S. 残念ながらこの写真は今回デジカメで撮影しませんでしたので、前回9月に撮影したものをお送りします。
追加 2003/3/11

撮影中休憩していた職人さんがお茶を飲んで行けと声をかけてくれた。
小さな鉄工所の路地(バグダッド)
小さな鉄工所で働いていた少年


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