「核実験は祖国に対する核戦争だった」
50年前、カザフの草原でパンドラの箱を開けてしまった人々が今後どれほどの苦難の道を歩むのか、 果たして予測していただろうか。自国民の生活と健康を破壊してまで守らなければならない国家とは、国民にとって 何であったのだろうか。
私の取材に協力してくれたカザフの写真家ユーリ・クイジンさんは、
「核実験は祖国に対する核戦争だったのだ」
と言った。その言葉がいつまでも脳裏に焼き付いて離れない。