◆写真展の報告◆ 大阪 豊中(12/21-23)山田敏正さんより

 12月21日(土)〜23日(祝・月)に、豊中駅隣の「すてっぷ」を会場に開催した「森住卓写真展・もう一つの核戦争イラク湾岸戦争後の子どもたち〜劣化ウラン弾は何をもたらしたか〜」は、成功(いや大成功といってもよいかもしれま せん)でした。

9月8日大阪市内のニコンサロンでサファに出会ってしまったのを契機に、3人の仲間とこの企画立ち上げたのが10月末でしたから、2ヶ月間走り続け、今朝やっと私の気持ちの中で一息ついたところです。成功?大成功?の評価の基準が分かりませんが、3日間で410人を越える人にじっくりとご覧になっ ていただき、その内128人(約3人強に一人!)の方がアンケートに応えて自主的に「感想」を書き残していってくれています。 当日のカンパ箱には、1万円札も入っていました。入場者の層は、中学生(親と一緒に小学生も)・お年寄りまで幅広く、写真や資料、ビデオ「劣化ウラン弾の嵐」を食い入るようにご覧になっていました。

ここでは詳しく紹介できませんが、「感想」は、イラクの子どもたちの現実に衝撃を受けたと共に、その事実を湾岸戦争後10年経ってもほとんど全くと言っていいほど知らなかった(知らされていなかった)ことに対する慙愧の念と、一方的な情報統制・管理に対する怒り、をあらわしているものが多かったのが大きな特徴でした。また、湾岸戦争がもたらした写真の実態を見て、今戦争の危機が危ぶまれているイラク情勢に対する強い懸念を述べている方が多くいました。(私たち実行委員会の最大の関心もここにあります)。これは、(私は、写真については全くの素人ですが)森住さんの写真の力、私たちであれば何気なく見逃してしまうであろう本質的な一瞬を捉え、印画紙に定着させてくれたプロの技術と思想性(視点)なのだなあと、主催者側の私が改めて気づかされ感動している次第です。やって良かったと思っています。  同時に、これは、「イラク」情勢・戦争に対する市民の関心・不安の高まりの表れでもあるのだろうと思いました。 残念ながら日本では、アメリカや西ヨーロッパのような「イラク戦争を始める前に止めよう」というような目に見える大きな動きはありません。しかし、駅頭でチラシを見ただけで「イラク・湾岸戦争」をテーマにした写真展に足を運ぶ・運ばせてしまう今のイラクを巡る内外の情勢の変化があるのだろうと思いました。雑な、長いメールになりました。 写真展を始めてやってみて(それは、9月8日、大阪ニコンサロンでのサファとの出会いが契機ですが、彼女は、今一体どうしているのでしょう?気がかりです)

 

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