◆写真展の報告◆ 滋賀県草津市立命館大学びわこくさつキャンパス(2004年11/8-11/13)

                                                  木村さんより                               

写真展アンケート 「イラクが伝えるもの―戦争と子供たち―」   

0、アンケート回収 488枚 / 710人回収率(68.7%)

 

1、年齢

  10代  202 

20代  237

30   10

40代  19

 50代  17

 60代〜 5

 

2、性別  男335 女153

 

3、職業  

学生:計429人(88%)

本学学生 381人 

経済1回生  69  経営1回生 85     理工1回生32

        経済2回生  36  経営2回生 14    理工2回生21

        経済3回生  23  経営3回生 20    理工3回生36

        経済4回生以上8   経営4回生以上12   理工4回生以上14

     文学部6  産業社会学部 4  国際関係学部1 法学部2

他大学学生23人 

京都1 (インターネット)  早稲田1 (知り合い) 同志社2 (知り合い)

大谷1 (知り合い)  関西1 (知り合い)  神戸海星女子学院1(友人)  

龍谷1(ポスター)大阪芸術3 京都女子2 京都精華大学2

同志社女子 東北 摂南 京都外語 京都産業 大阪外語 兵庫県立 

不明 1ずつ

大学院生12   専門学校1  高校生 5 中学生 4 小学生以下1

 

社会人:計59人(12%)

教員7  公務員7 

 会社員22 

 主婦 13

 自営業3 

 その他7

*1と3の結果を合わせると推測割合=学生:624人 社会人:86人になります  

4、どこで企画を知りましたか。

ビラ 56

 看板 67

 知り合い87

 新聞 1

 インターネット1 

ポスター 13

学園祭パンフ 26

当日 192

 その他56

 

5、イラクの現状について関心は深まりましたか。

深まった       450

あまり深まらなかった 38

 

深まったと選択した理由

イラクの悲惨さを感じた(経済1)

あまりにも子供たちが普通に暮らしている姿があった、どんなに放射能汚染が酷くても、その場所でしか暮らすしかない現実がそこにあった。心から涙が出た、戦争ってなんだろう、同じ人間なのに。(経済2)

聞かなければいけないのはアメリカや、首相の言葉じゃなくて、イラクの人々の声だと思った。(理工2)

以前から関心は持っていたし、パネル展示の中であった自己責任という言葉は今も私の中に深い意味を投げかけている。香田さんの死も同世代の息子を持つ私にとってショッキングな出来事であった。戦争に対して私達ひとりひとりの力があまりにも弱くなっているのではないか。しかしそのことについて考える機会だけは失いたくない。(40代公務員)

劣化ウラン弾の状況を知らなかったので知れて良かった(50代公務員)

実際に写真等で見る機会が少ないでこういった企画は良い企画ではないだろうか(経営4)

実際の写真を見ることで改めて戦争の及ぼす害やイラクが苦しんでいることを知りました。特に病院での無脳症の子供の写真は衝撃的でした。このような写真を小泉やブッシュに見てもらいたい。(文2

写真にインパクトがあり、リアルさが伝わってきた、テレビより臨場感があった(経済1)

イラクの状況をあまり知らなかった。色々勉強しているつもりだったけど知らないことが多くあった。サークルの学生が今、何を考え、この企画をしたのか知れてとても良かった。頑張ってください。(20代公務員)

メディアでは知らないイラクの状況を知りました。「ミサイルを飛ばす先には必ず被害者がいる」当たり前だけど忘れがちな事実です。こういう状況を知ると日本が疑いもなくイラク戦争を支持したことが恥ずかしい(経済4)

来年もぜひやってください(経済2)

知らないことばかり深く考えるきっかけになった(早稲田)

昨日イラクでこんなことが起こったという表面だけの情報で今の現実がどんな経緯を経てきたのかあまり考えようとしていませんでした。今回の写真展を見て写真から伝わってくること、さらになぜこのような状況になってしまったのかを簡単に説明してくれて関心知識が深まりました(20代専門学校)

衝撃的な写真もある中でイラクの子供たちの笑顔があふれる写真には少しばかりではありますが、ほっとさせくれました。しかしイラクの現状はとても苦しいことには変わりはないので、私達日本人もしっかりと現実を見つめ、関心をもっていかなくてはならないと思います(大阪芸術大学)

一日でも早いイラク復興と二度と戦争がおきないように、心の中にとどめておきたい、使われた兵器と、イラクの人々の笑顔を(経済2)

今のイラクの現状はおかしいと思った。色々な面でイラクについて聞いていたけど、写真を見てよりいっそう、戦争というものはおかしいと実感した。(大阪芸術)

イラク戦争に賛成したり、自衛隊を派兵したりという日本の姿に私たちはもう一度問い直し、今後の日本のあり方を考えていくべき。(経済1)

イラクが大変な事になっていることは知っていたけどそれはニュースとかで聞いただけだったから、実際めで見たことにより関心が深まった(京都女子)

戦争をしているのは知っていたが、目の当たりにすると日本で暮らしているときにでも行われていると身体で実感できたから。(京都女子)

メディアを通して得る情報は、その背景にある人々を伝えてなさ過ぎる。「国と国の戦争」ではなく、明らかに「人間と人間との殺し合い」なのだということ。なにが正しくてどう行動することがあっているのかは人それぞれ考え方が違うし、正反対の考えが存在することは当然である。でも戦争だけは絶対に起こってはいけない、起こしてはいけないものだ。犠牲者やその家族、友人など、人々の暮らしや彼らの未来を考えるととても心苦しい。もどかしい。平和について考える前にまず、私は戦争の残したものをもっと見て考えたいと思った。(京都精華)

アメリカのイラク侵攻で苦しみ子供達の写真を見て、やはり一番被害を受けるのは戦争当事者ではなく、何の関係もない一般市民であることを改めて認識した(会社員)

イラク問題をどこか非現実的なものとして捕えていたけれども写真を見てこういった事が現実に地球上でおこっているんだなと思ったから(東北)

現場の写真を見て政治上の理由などから、イラク戦争を認めつつあった自分が変わった。やっぱり戦争反対!!!(産社)

戦場にいるのは兵士だけではないということを改めて痛い程、突きつけられた気がしました。自分が兵士としてではなく、一般市民として今のイラクのような状況に置かれていたとするならば、写真の子供たちのように、カメラを向けられた時、笑顔を作れるだろうか…と思った(理工3)

普段のメディアが写さない面が見られた、途中の説明もわかりやすかったから(経済2)

なぜ罪のない人々が「犠牲」にならなくてはいけないのか!?と怒りが込み上げてくる。写真の子供たちはみんな目が輝いていた(経済2)

私になにが出来るかわからないけれど、何が出来るか考えてみようと思います(経済1)前々から興味がってネットなどで調べていた。結構知っていることも多かったが、写真で見ると言葉や文字だけでは見えないものが見えた。(理工2)

写真から現実にイラクに生きている人々への不条理と、それに負けずに健康に生きようとする姿を見た。無関心こそ不条理の一端であると思った(理工1)

私たちは見てみぬふりをしていたのかもしれない、言葉にならない。(経済3)

 

深まらなかったと選択した理由

自分のことでいっぱいいっぱい(経営4)

イラクよりも日本のことの本が心配だから

前から自分で調べて知っていた、新しい情報がなかった。

字と写真という静的なものでは理解が難しい。

テレビや新聞の報道と比べても変わらない訴えだった

 

6、イラクの現状についてはテレビや新聞などでも報道されていますが、今回の写真展をみてイメージは変わりましたか。

 

 変わった 225

  あまり変わらなかった154 

 

変わったと選択した理由

テレビや新聞で見た内容では報道されないようなリアルで悲惨なイラクの現状を見れたと思うから(理工3)

戦争による被害が目に焼きついた。自分自身の周りにないということが無関心な毎日につながっていることの再確認となった(早稲田)

テレビや新聞で伝えていることはほんの一部分で時には都合の良い部分しか知らされていないように思う。特にイラクでのことでは「情報操作」ということを強く感じていたのでこの企画を見てみたいと思ってきました。(40代主婦)

TVではどこか違う国のことだし別世界のことだという感じだけど、写真に写る子供たちは私達とぜんぜん変わらない(理工1)

卒論のテーマとしてイラク戦争と報道について考えています。現状況では欧米のメディアは絶大な力を持つため、私達には偏った情報のみが伝えられると知りました。その点からすると今回の写真展はもう一つの立場から撮られたもので、今まで見ているものは全く違ったものだと思います。(国際関係4)

テレビの報道では事件ばかりとりあげられて地域住民の姿がうつしだされないのでとてもいいものを見せてもらいました(大阪芸術)

かなり変わりました。ほんとうに全世界の人が写真を見て、みてみぬふりをしないでほしい(大阪芸術)

いかに報道規制がかかった情報しか得られていないか、支配されているか感じた(経済1)

テレビでは人が写っているのを見たことがなかったので、今日写真を見て大変なことを改めて知った(京都女子)

TVや新聞よりも、もっと近くでイラクの人々を見た気がしたから(京都女子)

生活に入り込んだ視点の写真があったから(理工1)

子供や女性の病状や戦争の傷跡を、写真を通じてより具体的に知れたから(京都精華)

新聞やテレビではどうしても第三者の視点から分析したものになるが、今回は実際に目で見てきたというメッセージというものを受け止めることができた(会社員)

報道や専門家が言うことはあまりにも抽象的な表現であったり、政治的なことであったり、実際にそこに住む何万という市民がどういう思いで毎日を暮らしているのか伝わってこない。しかし今回の写真を見て市民の表情やそこにあるむごさのようなものを感じた。(産社)

戦争はもう終わったかのように報道されているけれどまだまだ続いているんだということがわかったから(大阪外国語)

ずっとイラクに滞在しているカメラマンだからこそ伝えることの出来るものがあると思う

(経営1)

 

変わらなかったと選択した理由

前々から現状を知っていたから・マスメディアの報道とさほどかわらなかった

インドシナ、ベトナム戦争に興味があって、実際に現地に入って今も戦争後遺症で苦しめられている人を見てきたので、イメージは変わらなかった

戦争は悲惨なものには変わりなく、その度合いは高まった

戦争から復興できない様子が変わらないから

他人事には違いないと思う

 

7、この企画を通して何か考えられたことはありますか?

 

自己責任、自己というものを見直すきっかけになりそうである。イラク、アメリカという国だけでなく自分達の住んでいる日本、政治というものに関心を持たない自分に対して恥ずかしさを感じた。今後考えるということ見直していきたい(早稲田)

多くの人々に見てもらいたい事実(50代主婦)

無脳症の子供を見てびっくりしました。劣化ウラン弾が人体に与える影響について今更ながら申告であるなと感じました。今日この写真展を見たことでもっと戦争について理解し、自分にできることを何か一つでも実行したいと思います。もっとたくさんの人々が世界で何が起こっているのかを知って欲しいです(専門学校)

無関心ではいけない、もっと真剣に考えるべきだ(経済2)

戦場がこんな大変なことになっているんだと思った。命の尊さなんて変わらないのに戦争が続くのはどうなんだろうか(理工1)

イラクの子供たちの笑顔がとてもきれいでまぶしくて心に響いてきた。あんな笑顔は日本人に作れない。(文2)

私はもっとこのような写真展がより多くの人々が見ることができたらと思います。ニュースやテレビからの情報で他人の考えに依存するのではなくこのような写真を見て実際に自分自身で戦争の残酷さ、悲惨さを感じ取ってほしいと思う(国際関係学部4)

戦争はまちがっているって事!!日本も参加してるように思えるし、あかん!(大阪芸術)

まずイラクの人々の平和。幸せは暮らしを心より切望する。世界中の人々の平和を願うなら無意味な争いは絶対にこの世界には必要ない(京都精華)

本当の平和とはアメリカの様々な武力侵攻によって訪れるのではなく、私達一人一人がイラクについて真剣に考え、何ができるのか、どう行動するのかである(会社員)

自分は今、何の不自由もなく暮らしていられるけど、世界には苦しんでいる人々がいるので今自分に何ができるのかを考えられたと思う(京都外語)

教からNEWSを見る観点が変わってきた。大人たちの勝手な考えで、人々の命・環境を無視している。ひどい!!(経済2)

写真展を見ている時、ユニオンの生協の方からクリスマスソングが聞こえてきた。この写真に映っている子供たちにクリスマスを祝う余裕などないのだと思うと悲しかった。日本がイラク戦争に参加していることに疑問を持つ(経営1)

理由はどうであれ戦争は良くなく(東北)

自己責任の意味、あり方についてもう一度考えてみようと思った(会社員)

もし運命が変わっていたら自分も戦争に巻き込まれるような人生を送っていたかもしれない。そう考えると複雑だった(産社3)

子供の顔がとても頭に残りました。何が大切なのか、何が必要なのかしっかりと考えていかないといけないと感じ取れた(経済3)

写真に映っている人の表情は明るいものが多い。そのような状況下でも絶望せず、頑張って生きている人がいるのだから、彼らを無視した報道にはやはり疑問を感じます(経営3)

苦しいだろう、辛いだろう、でも笑顔の写真がたくさんあった。このことに僕は驚きました。特に子供です。確かに世界情勢の戦争の是非とかこの子供たちにはわかりません。でも苦しみ抜いていてだす笑顔はシンプルに僕はいろんなことを考えました(経営1)

イラク戦争に賛成した人にこの写真を見て欲しい(経済2)

なんでこうなるまで戦争をしたいのか私には理解できなくなった。またTVや新聞ではイラクのどこかで爆弾が落とされ何万人の人々がなくなったと報道され、それども政府が非戦闘地域などと言い続ける根拠はこの写真を見て全くないと思った(経営3)

one for all , all for one」みんな協力しあっていくべきだと思う。イラクで生きる一人もアメリカや日本で生きる一人も同じ一人だ(理工1)

戦争に強く反対していなかった、自分の罪はここにあると思う(理工4)

写真を見るのと見ないのではイラクに対する気持ちががらりと変わった気がする(経営1)

米軍が劣化ウラン弾をこんなにも使用していたとは思わなかった、止めて欲しい。(経済2)

戦争をするという決定の重大さと悲惨さと罪を考え直した(経済4)

ミサイルや砲弾の飛ぶ先には、被害を受ける人がいると考えたなら安易に戦争など容認できないと思う(経営1)

8、写真展について気付きの点があればご記入ください。

(写真配置、受付など)

自己責任について取り上げていたことが非常に良かった。一般の世論である「その人が勝ってに行ったのだからその人が悪い」というのではなく、それに疑問を投げかけるような展示ないようがとても良かった。(40代公務員)

もっと広報に力を入れるべきだ(経済1)

照明が暗かったので文章が見づらい

質問を受ける人を中に一人配置して欲しい