◆写真展の報告◆ 【熊本県 本願寺熊本別院】6/5〜6/8 遠山さんより

 

仏教の教えに基づき、尊いいのちを守る行動の一環として、浄土真宗本願寺派熊本教区仏教婦人会連盟主催により、本願寺熊本別院内教区会館にて、森住卓さんの写真展を開催いたしました。

4日間の入場者数は400人を超えましたが、県内の浄土真宗本願寺派寺院への呼びかけが中心であった為に、一般の入場者が少なかったことは否めません。しかし、地元新聞に事前の記事が掲載されたことで、ご来場いただいた方もあり、思いを同じくする方々との出会いがありました。

また、連日「非戦・平和への歩みを語る」と題し講話と座談会の時間を設けました。いかなる理由をかかげようとも、戦争がもたらすものが、悲しみ以外の何ものでもないことを、森住さんの写真は訴えかけてきます。

「私たちは目覚めなければいけないですね。」座談会での、この言葉が心に残りました。

 

<担当者所感>

担当者としても、講話・座談会の進行係を務める中での気づき、あるいは期間中に何度も繰り返し写真を凝視することによる気づきが沢山あり、勉強になった。今回の写真展開催が単発的な行事として終わらず、連続したうねりとなっていくように、「非戦・平和」に対する意識を持続させていけるよう努めたい。(山崎 )

 

<来場者感想文より>  

     写真を見て、今まで自分がいかに幸せに暮らしてきたかと思う。日本の犯罪をおかす青少年の目と、イラクの子どもたちの目の違いに驚いた。イラクの子どもの目の輝いていること。戦争は絶対にいけない。強く思った。(30代女性)

     人間のエゴの為におこる戦争、どれを見ても涙なしでは見られない。私も小学2年生の時終戦だった。その時を思うと今は何もかも贅沢な日々を送っている。近くなら、分けてあげたいと思う気持ちでいっぱいだ。人類全員がみな仲よく暮らせるよう、そういう世界になって欲しい。(60代女性)

     何もしないということは、すでに戦争を引き起こした責任の一端である?地球の将来にも大きな影を落とす戦争の無意味さを思いました。劣化ウラン弾が使用されたその量の多さに驚きました。このような取り返しのつかないことを止めるすべはないものでしょうか。(40代男性)

     写真の中の子どもたちは、今、生きているのでしょうか…生きていてほしい。私に何ができるのでしょうか、何から始めたらいいのでしょうか。私にとって戦争は非日常です。けれどこの方たちにとっては日常。過去でもなく、未来でもなく、現在のことなのに、まだ実感できない。この気持ちを自分の子どもたちに、どう伝えていいのか分からないでいます。(40代女性)

     なぜ戦争というものが起こるのか。犠牲になるのは住民。戦争は絶対にしてはいけないと世界中の人が真剣に考えてほしいものです。(70代女性)

     平穏な毎日の中で気付くことができなかったことがたくさんありました。「行動ある聞法者」の意味を、今一度かみしめてみたく思います。(30代男性)

     貴重な写真の数々に感動しました。戦争で犠牲になる子どもたちの姿が目にしみ、非戦・平和への願いを深くしました。皆にこの悲惨な状況を伝えます。(70代女性)

     テレビ等では見られない写真だと思いました。決して人を殺してはいけないすばらしい仏教が、今、世界中で見直される時代になっているのではないでしょうか。自分の身近な命だったら、黙って見ては居れないと思う中、あどけない少女の笑顔にホッとさせられました。とても美しい笑顔です。(50代女性)

     命がけで撮影してくださった森住様に感謝いたします。私たちも若い頃、戦争を体験いたしました。どんな理由があるにせよ、罪のない市民を巻き込む戦争は、この世からなくさなくてはならないと今更痛感いたしました。日本もそろそろ戦争に向かうのではないかと、とても心配です。(70代女性)

     今日は熊日新聞の記事を見て来ました。戦争は最大の環境破壊です。湾岸戦争時に使用された劣化ウランは、大きく土壌・水・いのちを蝕んでいます。今回のイラク戦争でも再び使用されたと聞き、本当に悲しくなります。環境破壊・食糧危機が叫ばれる中、戦争している暇はありません。人類が対立せず、認め合い、許しあえる世の中になることを祈ります。今日の写真展では。子どもたちの苦しみは大きな訴えとなりました。写真展を開催してくださって有難うございます。多くの人に観てほしいです。(50代女性)

     戦争ほどおろかな行為はありません。正義の為だの、経済がどうだの、いかなる背景があろうと、このように傷付けられてよい生命などあるはずがありません。人間は、特に大人は大切なものを見失っています。悪者をやっつけてほしいんじゃない。もうこれ以上何もしないでほしい。多くの「大人になってしまった人たち」に、この子どもの眼差しを見つめてもらいたい。そして、大切なメッセージを受け取ってもらいたい。(20代女性)

     アメリカの国民にもぜひ見てほしい。戦争の悲惨を多くの人に伝えてください。(50代女性)

     今の時代が将来もずっと続いていくと思うと、不安とやりきれなさでいっぱいです。正義の戦争などあるはずがありません。その後に残るものは、悲しみと怒りと憎しみだけだと思います。(40代女性)

     戦争が起こるたびに、「戦争はダメだ」と思う自分がいて、でもやっぱりどこかで「よその事」となっている自分がいる。やはり自分のことと受け止め、はっきりした意思表示をしなければ!!あきらめては、だめだな!と思いました。本当に世界中から爆弾、そして戦争がなくなればなと思います。これからもずっと考えていかなければならないと思いました。(30代男性)

     新聞で知り、イラク「湾岸戦争の子どもたち」を観て大変胸をうちました。絶対戦争は、いかなる時であってもしてはならない、世界平和を願う一人です。写真展を見て、子どもたち、孫たちに伝えていこうと思います。(60代女性)

     藤田典子と申します。このような機会を設けてくださった本願寺の方、このようなすばらしい写真を撮って下さった森住さんに、心からお礼申し上げます。私自身所属している団体のイラク戦争の講演を聞いたばかりだが、このような臨場感あふれる映像に囲まれ、あたかも私自身がイラクに入り込み、そこで圧巻を受けている気になれた。とてもとても心に残ったのが、無脳症の子供の写真だ。私も同じ女である。将来子供を産むこともあるだろう。何ヶ月も、何ヶ月も愛する人の子を体内で育み、やっと愛しい我が子の顔を見れると思ったその時、あのような悲劇がおこったならば・・・。この写真展によって、より一層内なる平和への希求の思いは強まった感がある。焦らず、確実に、個人個人の変革こそ大切だろう。少しでもその手助けができたらと思う。精一杯、力一杯。(20代女性)

     たかだか建国300年の国が、建国3000年以上の国の善良な人々や文化・貴重な文明をメチャメチャに壊す。その行いを「当然だ、仕方がない」ですます国がある。人がいる。写真のこの子どもたちの澄んだ目、明るく振舞おうとしているしぐさを見て、救われる思いでした。(40代男性)

     原爆は使われていなかったが、ウランを使って戦っていた。子どもたちがとてもかわいそうだった。戦争がおこると他の人々が(市民)。犠牲になっていた。(10代男性)

     劣化ウランの目に見えぬ恐ろしさが、TV等を通して感じたものとは違うことがわかった。放射線の影響がとても気になりました。これからも、もっと長い時間をかけて私たちも関心を持ち続けなくてはいけないと思った。心のケアーはとても大切なことだと強く感じた。(40代女性)

     戦争の犠牲になるのは子どもが多いということを改めて知った。あまり自分たちにいる日本には直接関係することはないかもしれないけど、同じ年代の人たちもたくさん亡くなっているので、とても悲しいことだなーと思った。戦争を起こす側はもっと「どれだけの人が傷つくか」を考えるべきだと思う。(10代女性)

     写真展を見て、戦争の悲惨さを全世界に呼びかけ、絶対戦争は起こしてはならないと思います。子供や孫たちにも。(60代男性)

     日本の子どもたちの多くに見てもらえたらと思います。言葉でいくら話しても、この写真展を見ることにはおよびません。(40代男性)

     米国が劣化ウラン弾、クラスター爆弾を使い、イラクの人たちは、今も苦しみ続けている。(子どもたちは特に)しかし、そんな中でも、国会では有事法が採択され、イラク戦争中でも小泉首相は米国へまわり、それは非常に恥ずかしいことだと思う。イラクの人たちは、劣化ウラン弾の放射能で、白血病などの病気になっている。私はその人たちに、どうやって助けてあげられるだろうと思っている。(10代女性)

     森住卓さんの記事を以前、新聞で読んで知っていました。あれだけ毎日、日本のマスコミを通じて報道されたイラク戦争ですが、この写真展を見て、まだほんの一部しか知らされていなかったと感じました。日本からも数多くのジャーナリストがイラクには行っているでしょうが、どのような視点で取材をしたのか・・・。情けないくらいの報道姿勢の記事も多く見うけられました。有事法制化された今後の日本で、平和を守る課題はますます重要になります。写真展を開催された皆さま、ご苦労さまです。(40代女性)

     写真展を見て、日本の戦時中のことが思い出されました。我が家も7月1日の熊本空襲で爆撃を受け、来客の先生・弟が死に、3人が大ヤケドをして苦しみました。二度と戦争はしてはいけないと思います。いまだに戦争の傷跡が残っています。(70代女性)

     日本の戦時中を思い出します。又日本も戦国となりつつあるようですが、歳月が忘れさせるのでしょうか。この写真展を見せていただき、幼い頃を再び思い出し、戦争は絶対反対です。有難うございました。今後も頑張って多くの人に見せて下さい。(60代男性)

     ばくだんのおそろしさをしった。子どもたちがたくさん、ばくだんでしんでいるのがわかった。命のたいせつさをしった。ぼくもイラクの子どもたちと、ビー玉で遊びたい。(10歳未満男性)