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「香田証生さん殺害に思う ── 戦争の意味 問い直せ」
(北海道新聞 2004年11月1日朝刊に掲載された談話記事です)

イラク取材に豊富な経験を持ち、四月の高遠菜穂子さんらの人質事件で支援活動 に携わった報道写真家の森住卓さん(53)は香田証生さん殺害について「小泉政権 の責任だ」と述べ、政府の対応を批判した。

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 四月の高遠さんたちの事件と違って、今回の犯人グループはアルカイダとつな がっていると言われている。交渉自体が困難であり、救うには自衛隊撤退しかな かった。
イラク戦争は開戦の理由とされた大量破壊兵器が見つからず、うそで塗り固めら れた戦争だ。小泉政権はその戦争を支持し自衛隊まで派遣した。そのつけが香田 さんに回ってきた。(世論は)香田さんがイラクに行ったことは軽率だとか、香 田さん個人を批判しているが、小泉首相の責任を棚上げすることになる。 イラクの人たちは日本人にとても友好的で、今年一月ごろまでは彼らの生活に入 り込んで取材もできた。イラクの人々はアルカイダなどのテロリストも批判して きた。しかし、戦争後、大勢の住民が米軍に無惨で理不尽な殺され方をし、中に はテロリストを心情的に支持する人もいる。テロリストはそうした人々の心情に 依拠し、国内で活動を続けている。そのような状況を作り出したのは小泉政権が 荷担したイラク戦争だ。香田さんの死を無駄にしないためには、この戦争の意味 がなんだったのか、明らかにする必要がある。香田さんもそれを見たかったので はないか。

★この問題で沖縄タイムス(2004年11月1日)の社説は 私の言いたいことをズバリ言ってくれたので、是非読んで欲しい。
http://www.okinawatimes.co.jp/edi/20041101.html#no_1

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