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バグダッドのセントラル小児教育病院に護衛付きの調査 | |
3月1日(バグダッド)
セントラル小児教育病院に行ってきた。
日本国際ボランティアセンター(JVC)の人と一緒だった。白血病専門病棟の責任者のDr.ジャーシムと事務所で話しているところに、 ずかずかと数人のアメリカ人が入ってきた。病院長に何か資料をもらって話を聞いているようだ。 彼等はなんと、アメリカの厚生省の役人だったのだ。 医療調査と支援の具体化のための調査にやってきたようだ。 さらに驚いたことに、彼等の一団の護衛についていたアメリカ人はカラシニコフ銃を持って部屋まで入って来たのだ。 廊下にも一人武装した護衛がついていた。なんと無礼者か。 人の家に入っても武装を解除せず、イラク人の医療スタッフに銃を向けて警戒していた。失礼千万! 破綻した医療、子供たちの白血病の原因を作ったと思われる劣化ウラン弾を 使用した張本人であるアメリカ政府の厚生省が武装してやってきたのだ。 イラクの人々に苦しみと災いをもたらした張本人が、反省もせず、謝罪もせず、 「今度は支援だとよ。ふざけるのもいい加減にしろよ。」と言葉を粗げたくなってしまう。 医師たちは我々との対応を中断して彼等の対応に追われていた。 彼等は何しに来たのだろうか。これまでのデータを奪い去って行かなければよいのだが。 もしかして、劣化ウラン弾との因果関係を解く手がかりになる資料まで持ち去られると大変だ。 広島、長崎に原爆投下後、アメリカのABCCが被爆者たちをモルモット扱いしたケースや ビキニ水爆実験後のロンゲラップ島民のように。 それにしても、彼等は横柄な態度だ。占領国の人間のとる態度なのだなと納得。 イラク人の医師たちは何か卑屈に見えた。見ていて、やりきれない思いを抱いた。 しかし、ここまでしなければ自分たちの安全を守れないアメリカと言う国に彼等は疑問を感じないのだろうか。 最も、感じていたら占領をやめて引き上げるだろうが。 イラクの医師たちはどんな気持ちで彼等を迎えたのだろうか。 | |
日本時間 3/3 1:13着信 |
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