「いつでも元気」2023年2月号 宮古島ルポ掲載記事に対する謝罪と事実経過
2022年10月取材させていただいた宮古島の自衛隊基地問題の記事を2023年2月号「いつでも元気」(発行:保健医療センター 編集:民医連)に掲載しました。その際、石嶺香織さんと楚南有香子さんにインタビュ−した内容を記事にしました。
雑誌が刷り上がるまでの過程で記事中に削除と訂正の申し出を受けながら訂正せずに、刷り上がってしまいました。まことに申し訳ありませんでした。 以下、石嶺さんと楚南さんへお送りした謝罪と事実経過の文章を公表し、改めて謝罪させていただきます。 以下、「謝罪文と事実経過」です。 「いつでも元気」2023年2月号での記事の訂正についての経過と謝罪をいたします
2023年2月25日
森住 卓
石嶺香織さんより2023年2月号「いつでも元気」掲載の「戦前がやってきた 宮古島」の記事中の石嶺香織さんと楚南有香子さんへのインタビューの中で
「『自衛隊に反対している人を調べているのではないかしら。私たちの感覚もマヒしてしまう』
このセリフですが、私たちが言いそうにないのですが、録音にありましたでしょうか…?まず、自衛隊に反対している人は、もうずっと前から調べられていると思います。?かしら、という女言葉の語尾も使いません。『私たちの感覚もマヒしてしまう』は、言わないと思います。マヒはしてないです。違和感を感じて声をあげているのですから。」 と原稿確認の時点(11月26日)で指摘がありました。 楚南さんからも同じご指摘があり「私たちの感覚もマヒ」は削除したと森住から石嶺さんに連絡。(11月26日) ところが 印刷されたものには「暮らしに自衛隊が入り込み、私たちの感覚もマヒしてしまう」になっていました。 なぜ、当初の原稿で「私たちの暮らしに日常的に自衛隊が入り込んできている。自衛隊に反対している人を調べているのではないかしら。私たちの感覚もマヒしてしまう。」と3文からなっているのに印刷された2023年2月号「いつでも元気」では「暮らしに自衛隊が入り込み、私たちの感覚もマヒしてしまう」になっているのか?石嶺さんと楚南さんから削除要請があった「マヒしてしまう」が残ってしまったのか? 11月26日削除したとお応えしておきながら、翌日(11月27日)からサイパン取材を控えていたためその準備に忙殺され、その場での訂正削除を行わず、後回しにしてしまいました。 結局、「いつでも元気」編集部へ石嶺さんご指摘の部分の訂正削除の依頼メールを送付せず、修正削除されていると思い込んでしまっていたのです。 「マヒしてしまう」が削除されないまま12月15日「いつでも元気」編集部からゲラが届きました。 ゲラの記事では「暮らしに自衛隊が入り込み、私たちの感覚もマヒしてしまう」になっていました。これは私の原稿の字数がだいぶオーバーしていたため編集部がリライトした結果です。が、1文になっている部分を私は見落しチェックできなかったのです。 さらに、このゲラを再確認のために石嶺さん楚南さんにお送りしなかった結果です。 すでに削除訂正がされていると確信してしまっていたためです。 以上が経過です。 最後に。 今回の問題の根底にある問題について。 私はフォトジャーナリストとして40年になります。これまでの仕事が多少なりとも評価されてきました。その中で知らず知らずのうちに私の心の中に放漫さや過信が生まれていたと深く反省しています。 ジャーナリストとして基本中の基本である、事実確認を怠ってしまいました。 取り返しのつかないミスはそうした、心の中に生まれた油断、過信が根底にあって、起こしてしまったものだと考えています。 今後は基本に立ち返り同じ過ちを繰り返さないために一層の努力と精進に励みたいと思っています。 今回は石嶺香織さん、楚南有香子さんはじめ、多くの方に多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします。 |