◆写真展の報告◆ 

【長野県 伊那市】2005年8月13日〜20日 畑さんより

 

「森住卓写真展」 2005年8月13日〜19日 (来場者436名)

 長野県 伊那市 生涯学習センター いなっせ展示ギャラリー

20日は講演会場の伊那市民会館に展示、来場者360名)

 

来場者感想

    1991年の湾岸戦争、2003年のイラク戦争のとき、ニュースの映像には空母から飛び立ってゆく戦闘機や、バグダッドに落ちた弾が遠くで爆発する様子だけが映っていました。写真展に来てはじめて爆風の下に何があったのかを認識しました。私たち日本人一人一人が、(好戦的な人はもちろん、平和主義者も含めて)いかに軽いノリで「平和」とか「戦争」とかいう言葉を口にしているか、自覚しなければなりませんね。(男性)

 

    とても悲しい。

 

    世界はひとつなのに、どうしてこんなにも自分とは違うのか、すごく心に残りました。

(女性、高校生)

 

    自分たちがいかに恵まれているかわかった。(女性、高校生)

 

    イラクの人達がどんな生活をしているかについて無知だった。劣化ウラン弾というものの恐ろしさを知った。絶対使ってはならない兵器だと思った。そもそも使っても良い兵器と、悪い兵器という区切りがおかしいと思う。すべての暴力とあらゆる人殺しに反対の立場を貫きたい。(男性)

 

    世界中の実に多くの地域でこのような子供をはじめとする一般市民が苦しい環境におかれている現状を私たちはあまり知らない。その事実を森住さんのようにダイレクトに伝えようとする人が少ない。日本のような平和(?)な世界でイラクのような戦争地域の人々の営みを想像することは難しい。だからこそ「伝える人」が必要なのではないか。また現実を知るということすらできない日本。国益に成らない状況、事実は伝えられない国、日本。森住さんのような存在は、今、日本にもっとも必要なものだと感じます。そして私たちはその事実に目をむけ、遠い、遠い国の同じ人間の営みを想像しなければならない。「想像するだけ」で世界は変わっていくのではないでしょうか。映像、写真は人になにかを伝える最も有効な手段の一つであることを実感します。

 

    イロイロな気持ちが交差する自分がいます。それは正直言って言葉に表せません。一人でも救ってあげたい。そう思うのに何もできない。悲しくつらいです。ラブandピースをうったえかけれる人になりたい。曲(rap)にしたいと思いました。(男性)

 

    世界に事実を伝えてくださることに感謝します。

 

    お互いを理解するため、対話が必要(戦争は敵がいるからおこる)対話にための時間と場所とお金が必要だと思った。貧困を減らすこと、お祈りだけではどうにもならないと思った。

 

    理由はわからないが、とても身近で起きているような感覚が、写真を見ていていあった。が、同じように見ている人でも、他人事で遠い国で起きている関係のない出来事としか取れない人もいるのだと思った。自分よりも戦争体験が身近だったはずの年配の人たちは、ナゼ目をそらしがちなのだろうと思った。写真はすべて真実なのに、写真になることで現実味を失ってしまう。それでも空のうつった一枚の写真を見て、色と感覚が、まるで今そこにいるかのようにさっかくしてしまった。それを忘れないでいようと思う。(22歳女性)

 

    こういう写真を見て、すごいおどろいた。日本は平和だけど、同じ地球に住んでこんなことが起きているなんて少しショックです・・・私たちにも何かして上げられることがあるはずだから、少しでも助けられたらいいと思う。

 

    私は前もこのような写真を授業で見せてもらったりしたけれど、けど、自分は何をしていいのかもわからず、動くことができませんでした。だから、このようなことをやっているのは、本当にすごいことだなあと思いました・・・。戦争なんてする意味もないと思うので早く終わるように願っています。少しでも多くの人が長生きできますように。(高校生、女性)

 

    イラクはこんな状況なのに子供たちは笑っていて日本のこんな私たちはこんなに恵まれた状況ですごしているのに不満を言ったりして、同じ世界にいるのに私たちは恵まれすぎているような気がしました。イラクの現状が見れてよかったけれど、こんな意味のない悲しいことは早くやめてほしいです。(高校生、女性)

 

    何を書いたらいいのかとかよくわかんないけど、、、私も日本は恵まれすぎたと思う。自分が家族をなくしたとか、イラクの子供の気持ちになって考えると、心が痛い。私たちは現実を知らな過ぎだと思った。もしできるならこのような写真を世界中の人に見てもらいたい。力になれるならなりたい。人の命を大切にしてもらいたい。命の大切さを知ってもらいたい。

 

    悲しいことが多すぎます。湾岸戦争時のアメリアシェルター被爆1991.2.13を忘れないようにしようと心に刻んだことがついこの前だったように思うけれど、2004年のファルージャも昨日のパレスチナも今日のノフチ(チェチェン)も恐ろしいこと、悲しいことの連続です。子供の未来を考えると、とてもとても辛くなります。罪深いことが日々繰り返されています。さあ、私に何ができるのか?こうして見たこと、知ったことを忘れないよう心に刻むことをしていきたいと思います。この地上から戦争がなくなりこどもらが、安心していきていける時代が来ますように。(女性)

 

    写真の訴えるイラクの現実―傷ついた子供たちの姿−痛ましい事実の数々に衝撃を受けました。これらの事実は、アメリカの冷酷さ、それに追従するものの愚かさ、責任をあばいてやみませんね。日本人はしっかりしなくてはいけませんね。《イラクへの軍事介入を直ちにやめさせねば》という思いに強くかられました。また高遠さんが命がけでイラクの子供たちの支援に入っていた真情をつぶさに感じる思いがしました。