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バグダッド近郊の町・マハムディアで劣化ウラン弾を発見!

日本時間 2003/6/14 22:56受信
 バグダッドの街でたくさんの劣化ウラン弾で破壊された戦車を見つけた。 どれも住民の生活しているところだ。住民がとても心配していた。しかし、適切な情報が住民に届いてはいない。 今のイラクでは誰も教えてくれない。自分で身を守るしかないのだ。 とても悲しいことだ。この責任は全てアメリカが追わなければならない。
 バグダッドから35キロ南西の町 商店街に放置されている劣化ウラン弾ウラン弾で破壊されたイラク軍戦車。 すでに2ヶ月以上になる。住民は漠然と危険を感じているが、 具体的にどうしたらよいのか全く打つ手がない。 誰もこの巨大な汚染された戦車を片づけてくれる人はいない。
 劣化ウラン弾で出来た穴にサーベメーターを近づけると警告音が鳴りっぱなしになった。 周辺は劣化ウラン弾で汚染されているが子どもたちが近くで遊んでいた。 住民に近づくと危険だと言っても具体的に何が危険なのか理解できない。 放射能被曝は痛くも痒くもないし、五感で感じ取ることが出来ないから、なお恐ろしい。
心配な住民が集まってきた。

バグダッド南の核施設ツワイサに隣接している村の子どもたちと撮った写真
 連日劣化ウラン弾探しをしている。 50度を超える暑さで、目眩がする。昼は昼寝をしないと体が持たない。 劣化ウラン弾はたくさん使われていることが判ってきた。 今日はバグダッドの北東150キロのベレットに行ってきた。 3日前にイラク人と米軍が衝突し、米軍側に40人の犠牲が出たと言うところである。 この所米軍に対するイラク人の抵抗が激しくなっている。 各地で米軍はイラク人の襲撃を受けている。 昼間はにこやかに米軍と語らっている住民が夜になると銃を持ちだし、米軍を狙っている。 侵略者の米軍に対する抵抗は米軍が撤退するまで続くであろう。

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